人気プレス目黒越子さんが語るスタイルのある人の魅力

インタビュー

2024.3.11

アパレルブランドBEAMSでプレスを担当しインスタのフォロワー数が6万人超えという人気を集める目黒越子さん多くの人を魅了する理由は潔いほどに確立されたご自身のスタイルにありました洋服のみならずライフスタイルに自分らしさを取り入れることの心地よさについてお伺いします。

―――目黒さんといえばノースリーブとロングスカートモノトーンかアースカラーIラインかAラインといった選択肢を極限まで絞ったシンプルなファッションスタイルが注目を集めています“目黒流”とも呼ばれるそのスタイルに辿り着いたきっかけとは?

20代の頃は柄物を着たり金髪にしたりと色々なファッションにチャレンジしていましたでも歳を重ねて社会的な立ち位置が変化していくに伴い自分の好みにも変化が生まれて信頼されたい頼りにしてほしいと思うほどよりシンプルなアイテムに惹かれるようになりましたまた私が担当していたのが大人の方向けのブランドだったので接客する際に自分自身もシックな雰囲気の洋服を身につけている方がお互いに落ち着いてお話できるなという感覚もありました。

―――目黒さんの職場であるBEAMS多彩なファッションに身を包んだ人がたくさんいらっしゃると思いますそうした環境でずっと同じテイストの洋服を着続けることに葛藤はありませんか?

逆に私は目黒といえばこれと思ってほしいのであえてこのスタイルを貫いている部分もあるかもしれませんお団子ヘアも15年間変わっていないんですよ
ただ同じフォーマットでも自分のなかでディテールの差はあります同じアースカラーを着ていても素材やシルエットが違ったりアクセサリーやリップの色に変化をつけたりお団子ヘアは変わらないけど日によって高さを変えてみたり後れ毛をつくったりつくらなかったりパッと見はわからないくらいのトライアルかもしれませんがその微差が古くならないアップデート方法になっています

とはいえふとした瞬間にボブにしたい!と思うこともありますねもっと歳を重ねたらシルバーヘアのミニボブに真っ赤なお洋服を合わせるのもステキかも……と妄想することもあります今はシンプルなこのスタイルが好きだけど5年後10年後は好みが変化するかもしれないそういう意味では今のフォーマットに捉われ過ぎず自分のそのときの感性に従う柔軟性は忘れずにいたいです。

―――ファッションやライフスタイルに自分らしさ自分なりのスタイルを意識することの魅力について教えてください。

特に女性はファッションやヘアメイクにどこかしっくりいかないところがあると1日中気持ちがそわそわしてしまうという人もいらっしゃると思うんですでもこれが自分のスタイルなんだという軸があると自信を持って振舞える気がします例えば人に会ったときも緊張し過ぎずに自然体で接することができるコミュニケーションや立ち振る舞いに自然体の心地よさを感じられる人はその人なりのスタイルを持っている人なのではないでしょうか

加えて自分のスタイルがあれば毎日のコーディネートがグッとラクになります特に私はアパレル業界に勤めているので昔は毎日違うスタイリングを心掛けていたのですがなかなかに大変で自分はコレだという正解を見つけたら毎日モノトーンを着たとしてもそれを自分で認めてあげられるようになりましたそうした意識の積み重ねが結果的に今の“私らしさ”に繋がっている気がします。

目黒さんステキなお話をありがとうございました 次回は引き続き目黒さんにZOOMを通してお気に入りを持つ大切さについて語っていただきます。

Direction:MOSH books
Writer:荒井奈央
Photo:片岡 祥

目黒越子
1983年生まれ2005年デミルクス ビームス 新宿スタッフとして入社ショップスタッフ時代にはベスト販売員名誉表彰者に選出スーパーバイザーを経て2020年よりプレスに現在デミルクス ビームス ディレクターInstagramはフォロワー6.8万人自身が制作に関わるコレクションや着用アイテムへの反響も大休日は大好きなワインと共に葉山でのライフスタイルを愉しむ2023年には初の著書となるMeguro’s SIMPLE STYLE MEMOを出版
Instagram@meguro_etsuko