1986年に誕生したZOOMが「日本発のコンテンポラリーデザインペン」を目指して全面的なリブランディングを実施したのは2023年2月17日でした。
それからちょうど1年。
2024年2月17日にZOOML1、L2に数量限定の新色「sumire」カラーが発売します。
※店頭には順次導入されるため、詳しい発売日はZOOMブランドサイト内に記載の取扱店舗にお問い合わせください。
※「ZOOM/ズーム」は株式会社トンボ鉛筆の登録商標です。
sumireカラーは遠目には淡くはかなげに見えますが、一度手に持ってみればペンの素材感も相まって確かな存在感を放ちます。なぜこのカラーを採用したのでしょうか。sumire色に込められた想いをプロダクトデザイナー大滝宏美さんにお聞きしました。
(プロダクトデザイナー 大滝宏美氏)
「日本発のコンテンポラリーデザインペン」というZOOMのブランドビジョンの中で、日本の四季折々の自然や植物など、不変の美しさを限定色で表現したいと考えました。季節の変化や自然現象と連動するような色の移り変わりを日本にいると感じることができます。
そういった中で培われる繊細な色への愛着やこだわりの色彩表現は、世界的に見てもとても美しいものだと感じています。
今回の限定色も、すみれの花から連想したカラーです。少し暖かくなってきた頃、アスファルトのわずかな割れ目からも健気に咲いているすみれの花を見かけることがあります。
小さな愛らしい姿とは対照的に、目立たずともたくましく咲く、力強さをもった花という印象がすみれの花にはありますよね。
現代を生き抜く人たちに強いメッセージを与えてくれるような「すみれの花」。
日常のふとした瞬間に癒され、共に時間を過ごしてもらえる筆記具として、穏やかな色調で表現したいと考えました。
繊細な色味の再現をどこまで追求できるか、ここに尽きると思います。
L1とL2、それぞれ1トーンで統一感のあるデザインにしたいと考えていたのですが、筆記具の中で構成している部品の素材や表面処理が見事にバラバラだったので、1本のペンの中であえて色味をずらしたり、バランスよく色を構成しました。
ZOOMのプロダクトデザインのディティールがそれほどまでにこだわって作られているとも言えますが、今回の統一感をもった繊細な色味を再現するために、プラスチックの成形色から金属製の外装部品の吹付塗装など細部のパーツにもわずかな色調の差や濃度の調整を何度も繰り返して、限定色モデルが仕上がりました。
デジタル化の時代に、ZOOMに関わる私たちはアナログの筆記具の価値を本気で信じています。人に寄り添うもっとも身近な道具の一つとして、創造するときに支えているのは、これからも筆記具であってほしいですね。
ZOOM L1、L2を手にすることで、いつもよりも少し自由で、新しい創造の手助けができたら、私たちはとても嬉しいです。
今回の限定色は絶妙なニュアンスカラーになっています。L1の本体軸は光の加減で表情が変わるように、L2は柔らかな質感に調和する色合いに、それぞれ個性をもった筆記具になっておりますので実際に手にとっていただき、色彩の美しさも楽しんでいただけたら幸いです。
[数量限定 ZOOML1 sumireカラー](税込4,950円)
ボディに高透明素材DURABIO™(※「DURABIO™」は三菱ケミカル株式会社の登録商標です。)を採用し、表面にすりガラスのようなマット加工を施し、光の加減で透明と不透明を往復するような、一瞬で表情を変える愉しさを持つ水性ボールペン。
[数量限定 ZOOML2 sumireカラー](税込3,960円)
逆円錐のエレガントなボディにソフトフィール塗料ネオラバサンで塗装を施す。
ラバーのような、丁寧になめしたレザーのようなしっとりとした感触が新しい。油性ボールペンとシャープペンシルをラインナップ。