今あえて大人のギフトに文房具を選ぶ魅力とは

インタビュー

2023.9.7

今回のZOOM JOURNALでは引き続き雑貨コーディネーターのオモムロニさんに贈り物としてのZOOMの魅力について語っていただきます雑貨のプロはどんなシーンでどの1本をギフトに選ぶのでしょうか?

――ギフトに文房具をもらったり贈ったりしたことはありますか?

20歳のお祝いに祖母にもらった万年筆を今でも使っていますギフトとしての文房具の魅力は普遍的なところデジタルデバイスが主流の現代においても文房具が必要なシーンは誰にでも必ずありますからまた消耗品というカテゴリではあるものの大切に使えば文房具は極めて長持ちするアイテムですそういう意味ではギフトとしての文房具は贈った人ともらった人とのつながりを長く保つための役割を担っているとも言えるかもしれません。

――ギフトとしてのZOOMの魅力を教えてください。

歳を重ねると学生のときのように筆箱にあれもこれも入れるということはなくなります厳選したお気に入りの逸品を探し求めるのも大人ならではの文房具の楽しみ方ですまたコンビニでも手軽に買えるアイテムだからこそ自分では買わない少し上質なものをもらうとうれしいものですよね私自身何かの折に少し高価なペンやメモ帳を贈ることも多くそうしたシーンにZOOMは最適だと思います

ZOOMには3種類ありますがまず目を引いたのはC1のデザイン性ノック部分が浮遊しているような不思議なデザインは押したらどうなるんだろう?と何度もノックしたくなりますこれはぜひファッションや小物に対する感度が高い人や人と会う機会が多い人に贈りたいですね唯一無二のデザインを面白がってくれるでしょうし話題のきっかけにもなりそうです

ZOOMはジェンダーレスなデザインが魅力の一つですがL1もまさに男性にも女性にもしっくり来るビジュアル上品な淡いブルーやグレーは女性はもちろん男性が持っても違和感なくむしろ新鮮な印象を与えますまたZOOMは和の美しさをイメージしていることもあり特にL1は和小物との相性がバツグンです普段着物をお召しの方や和小物が好きな方への贈り物にもおすすめです。

実際に見てカタログで受けた印象と全く違ったのがL2です華奢で女性的なフォルムを想像していましたが現物は思いのほかユーモアのあるデザインノック部分の逆円錐の形がビックリマークのようで面白く表面に特殊な塗料が施されていて持ったときのフィット感がとても気持ちいいんです長時間ガシガシ書き続けられそうな使い勝手のよさがあるので学生さんの進学祝いや就職祝いに贈ってあげたくなりますね。

――ZOOMを購入すると専用のギフトバッグに梱包されますギフトバッグを実際にご覧になっていかがですか?

デイリーギフトの包装って意外と難しいんです以前品物の価格以上に見えてしまう過剰なラッピングをして相手に気を使わせてしまった苦い経験があってかといって裸のままやお店の袋のままで渡すのはちょっと味気ないその点ZOOMは専用のギフトバックで完結していて特別感がありつつも決して仰々しくなくすべてが丁度いいんですよね。

パッケージのこの特殊な形状は日本の巻き物や着物をイメージしてつくられたそうです和の美意識を表現したZOOMの世界観がパッケージにまで統一されているのはステキですよね三角錐という箱の形状や同梱されている試筆用の紙もギフトならではのワクワク感を掻き立てられます。

――オモムロニさんが特に気に入った1本を教えてください。

全部!と言いたいところですが……あえて1本選ぶならL1のフルブラックですインクフローがなめらかな水性ゲルインクで書き味が今使っている万年筆と似ていることもあり私にはしっくり来ますそれからキャップの先端がさりげなく波打っているデザインも粋ですよねスタイリッシュな文房具ってあまり珍しくないのでパッと見では気づかない遊び心のあるデザインにすごく惹かれます。

オモムロニさんステキなお話をありがとうございました

Direction:MOSH books
Writer:荒井奈央
Photo:山本一維

雑貨コーディネーター東京生まれ雑誌やWEBでの執筆雑貨やギフトなどのセレクトやコーディネートなど活動は多岐にわたる雑誌LaLa Begin&Premiumで連載中2019年には初の著書となるDAILY GIFT BOOK 気持ちが伝わる贈りものアイデア文藝春秋を上梓
Instagram@omomuroni